阮朝の都『フエ』の皇城はフォン川に面した約2.5キロメートル四方の城郭で他の3方は堀にかこまれています。
 南端、フオン川に面して皇城が位置し、周囲は旧市街に成っています。
 皇城は城郭の南に内濠に囲まれた約700メートル四方で、18世紀に建造された建築群が保存されています。
 これ等は1993年、世界遺産『フエの建築物郡(Complex of Hue Monuments)』として登録されました。

     ・ 午門・五鳳楼
     ・ 大和殿
     ・ 廟門・顯臨閣・崇成門
     ・ 長生殿
     ・ 顕仁門・彰徳門

  午門・五鳳楼

皇城の南側、皇城の正門ともいえる建物で三層式で下層が皇城の城門で見学者の入り口に成っています。
入口はベトナム人用と外国人用に分かれています。(向かって左側が外国人用)
皇城の正門で上部に『楼閣(五鳳楼)』が建っています。

  太 和 殿

午門から池を渡り太和殿に。太和殿はこの皇城の正殿、皇帝の謁見など正式行事が執り行われる建物です。
中央奥に玉座が在り、その前が皇帝謁見の為の広間に成っています。
柱の装飾が見事です、室内での写真撮影が出来ませんでした。

  顯臨閣(HIEN LAM CAC)

顯臨閣は阮朝歴代の皇帝の菩提寺です。廟門を入ると、顯臨閣がさらに奥に寺院、世廟が在ります。
顯臨閣の前には青銅製の鼎(テイ:つぼ)が9つ在りそれぞれに歴代皇帝の名前が書かれています。
寺院内部には皇帝ゆかりの品があり、内部の装飾も見事です。
  靴を脱ぎ内部を見られます。

  長 正 殿

阮朝の初代皇帝(嘉隆帝・Gia Long)の母親の為に建てた住居,宮殿です。現在の建物はベトナム戦争後に復元されました。

  顕仁門

皇城の東門
 城内で働く人の出入り口として使用されています。
 門の外側の左右に「狛犬」?の像が建っています。